【予習必須】注文住宅の「仕様決め」とは?【現役設計士が解説】

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現役で注文住宅の設計をしています。小山田です。

小山田
小山田

この記事では、間取りと同じくらい大切な『仕様決め』について解説していきます!

仕様決めとは、請負契約したあとに「外壁は何色にする?」「キッチンはどんなものにする?」といった細かい部分を決めていく打ち合わせのことです。

「なんとなく、流れに任せて打ち合わせしたらいいか」

と思っている方にぜひ読んでいただきたい記事です。

この記事でわかること
  • 予習が必須な理由
  • 後悔する人が多いポイント4つ
  • 仕様決めの流れ

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仕様決めに予習が必要な理由

仕様決めに予習が必須な理由

仕様決めに予習が必要な理由は、以下の2つです。

  1. 打ち合わせ中に決めるには時間がたりないから
  2. 暮らしのイメージを共有する準備をした方がいいから

それぞれくわしく解説していきます。

打ち合わせ中に決めるには時間がたりないから

1つ目の理由は、打ち合わせ中に決めるには時間がたりないからです。

多くの人が慎重に検討したいと思っている、

  • 外観や内観のデザイン
  • 水回りの設備
  • コンセントの位置

などの内容も、短期間で決めていく必要があります。

打ち合わせは「外部で1回、水回りで1回、外構で1回」といったスケジュールになっているので、打ち合わせ中に考えるだけでは時間が足りません。

水回りやコンセントの位置は生活に直接関わってくるところなので「事前に暮らしをイメージする時間をとっておいた方が良い」と知っていただければうれしいです。

暮らしのイメージを共有する準備をした方が良いから

2つ目の理由は、暮らしのイメージを共有する準備をした方が良いからです。

なぜなら、そのイメージを設計士・インテリアコーディネーターに共有することで

  • したいイメージに沿った提案をしてくれる
  • 迷ったら適切な助言をくれる
  • 減額したくなったとき共有できていた方が、あなたに合った提案をしてくれる

といいことずくめだからです。

仕様打合せは、単純に決めていくというより

設計士やインテリアコーディネーターと、事前に準備したイメージを共有しながら作り上げていく

というイメージの方が失敗しにくいです。

仕様決めで後悔する人が多いポイント4つ

仕様決めで後悔する人が多いポイント4つ

後悔する人が多い理由は主に、以下4つです。

  • 生活したときをイメージしきれていなかった
  • コンセプトを決めきれていなかった
  • 追加費用がかかりすぎた
  • 打ち合わせに疲れて適当になった

それぞれ詳しく解説していきます。

生活したときをイメージしきれていなかった

仕様決めで後悔する方は、生活したときをイメージしきれていない傾向があります。

「ここにコンセントをつけたらよかった」
「キッチンに食洗機付けなかったけど、絶対付けるべきだった」

「自分の生活スタイル、もう少し考えてたらこんな風にはしなかったのに!」という後悔が多いです。

小山田
小山田

後悔しないためには、今の自分の生活を振り返って新居での「暮らしをイメージ」することが大事です

またイメージすることで、必要なものとそうでないものの優先順位もつけられます。

コンセプトを決めきれていなかった

コンセプトを決めきれていないケースも後悔をしやすいパターンのひとつです。

コンセプトを決めきれていないと

  • 全体的な統一感がなくなる
  • 迷って何度も同じ打ち合わせをする
  • あとで「なんか違うな…」と後悔

といった原因になります。

コンセプトを確立することで、色や素材を決めるときに基準となる軸をつくることができ、ごちゃごちゃした印象になりにくいです。

「こんな感じ」という画像を用意しておくと、迷ったときに見返すことができて軸からブレない統一感のある家に仕上げることができます。

追加費用がかかりすぎた

打合せを進めていくと、魅力的な提案や後からやりたいことが出てくるといった理由から追加費用が発生することがほとんどです。

他にも、土地の地盤の問題や、資材価格の高騰といったどうしようもない理由での追加費用もあります。

打ち合わせに疲れて適当になった

月に2、3回ある打ち合わせは、何度もこなしていくうちに、だんだんと体力も消耗していきます。

はじめはじっくり考えていたことも、打ち合わせを重ねていくと、つい適当に決定してしまうときがあります。

集中できなくなってきたと思ったら、「一旦休憩したい」と伝えて一度頭をリセットすることが大事です。

仕様打合せの流れとは?

仕様打合せの流れとは?

まず仕様決めの期間ですが、基本的には2~5ヶ月かけて、5~8回の打合せをします。

仕様決めの期間・回数
  • 期間:2~5ヶ月
  • 回数:5~8回

つまり、この数回の打ち合わせで家の仕様を全て決めていくことになります。

そして頭に入れておきたいのが、決めるものほぼ全てに「メリット」「デメリット」が存在するということ。

それらを直感的に選んでしまうと、将来の「なんか違った…」につながってしまうのです。

ここで、仕様決めの流れ予習しておきましょう。

仕様決めの流れ
  • 外部仕様:壁・屋根・玄関戸等
  • 住宅設備:キッチン・トイレ等水回り
  • 電気関係:照明器具・コンセント等
  • 内部仕様:壁・床・戸等
  • その他:造作家具・カーテン等

住宅会社によって順番は変わりますが、ざっくりとこんな感じです。

外部仕様

「外部に使うあれこれを決めること」「外部仕様決め」といいます。

決めるのは、一般的に以下のような内容です。

  • 屋根
  • 外壁
  • 玄関戸
  • サッシ
  • ポスト
  • 軒天

他にも、水切り・破風・鼻隠し・樋などの細かい箇所を決めていきます。

住宅設備

キッチンや洗面化粧台などの設備を「住宅設備」、略して「住設(じゅうせつ)」とよんでいます。

住宅設備は、ショールームで「標準仕様」を確認しながら、要望する箇所はオプションとして変更するといった流れが一般的です。

ここは、ほぼ金額が上がると思っていた方がよいので、覚悟して臨みましょう。

あらかじめ暮らし方をイメージしておくことが、増額を避けるポイントです。

  • キッチン
  • トイレ
  • 洗面化粧台
  • ユニットバス

電気関係

照明器具スイッチコンセントの位置を決めていきます。

例えば、「カップボードに家電を4つ置くので、コンセント差し込み口は最低4つ必要になる」

といったように、かなり具体的なところまでイメージを広げる必要があります。

  • 照明器具
  • スイッチ
  • コンセント

電気関係はとくに、家が建ったあとの工事がむずかしい箇所ですので、考える時間をたっぷりとっておくと安心です。

内部仕様

「内部に使うあれこれを決めること」「内部仕様決め」といいます。

テイストが決まってないと、今後買う家具とも雰囲気が合わない可能性がでてくるので、「自分のつくりたい家のイメージ」をしっかり持っておくとスムーズに進みます。

  • 室内ドア
  • 階段

他にも、巾木窓枠などの細かい箇所を決めていきます。

他にも

  • 造作家具
  • カーテン
  • 外構

と決めていき、家ができあがります。

順番は、住宅会社によって変わることもありますが、これら全ての内容を決める必要があります。

まとめ

この記事では、仕様決めについて解説してきました。

仕様決めの流れ
  • 外部仕様:壁・屋根・玄関戸等
  • 住宅設備:キッチン・トイレ等水回り
  • 電気関係:照明器具・コンセント等
  • 内部仕様:壁・床・戸等
  • その他:造作家具・カーテン等

これらを参考に、仕様決めがはじまる前にイメージをふくらませることが、後悔しない家づくりにつながります。

この記事があなたの家づくりの役に立てたら幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。

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