【体験談】1年目不合格だった私が、通信講座を使って二級建築士に合格した話

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現役で注文住宅の設計をしています。小山田です。

今回は、二級建築士受験の体験談について話していこうと思います。

私の受験遍歴が以下のとおりです。

  • 1年目(資格学校)
    … 学科:合格 製図:不合格
  • 2年目(通信講座)
    … 学科:免除 製図:合格

1年目の製図試験で一発アウトのミスをして、2年目は通信講座で製図を勉強し、無事合格しました

おすすめの通信スクールは「通信講座で合格した私がおすすめする二級建築士の通信スクール3選」で紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

この記事が、これから二級建築士を受ける人・1年目不合格で2年目は資格学校に通うか悩んでいる人の、参考になればと思っています。

まず、学科の勉強時間は、ざっくり450時間ほどでした。

多いと思う人もいれば、少ないと思う人もいる勉強量だと思いますが「600時間は勉強しよう」と当初考えていた私にとっては、かなり短い時間におさえられたと思っています。

私のやった勉強方法は、次のとおりです。

  • はじめに問題集を解く
  • 次にテキストを読む
  • 試験前日は問題集を解かずにテキストだけ読み返す

それぞれ詳しく解説します。

はじめに問題集を解く

本格的に勉強をはじめたのが、4月ごろです。

どうにか効率よく勉強したかったので、先輩にいい勉強法を聞いてみると「はじめにある程度問題集を解いて出題のされ方を覚えたらいいよ」とのアドバイスを受けました。

すごく信頼できる方だったこともあり「これをやれば絶対合格する」と確信して、ひたすら問題集を解きました。

小山田
小山田

はじめは問題の意味もわからなかったので、「解く」というより「覚える」の方が感覚的には近かったです。

次にテキストを読む

問題集を3・4周、鬼のようにまわして、そのあとテキストを読み始めました。

2月ごろに1度、テキストをパラパラ読んだことがあったのですが、当時テキストが何を言っているのか全くわからなかったためそれ以降ほぼ手をつけていませんでした。

しかし、問題集をざっくり覚えたあとで読むと、ほとんど理解できるようになっています。

本来なら「テキストで知識をつける→問題を解く」の流れが一般的ですが、「問題の答えを覚える→テキストでイメージを立体にする」にすることで、テキストが点と点を線で繋ぐ役割をしていました。

小山田
小山田

「問題集を解く→テキストを読む」という勉強法がかなり自分には合っていて、450時間に抑えられたのはこれのおかげだと思っています。

試験前日は問題集を解かずにテキストだけ読み返す

前日は問題集は一切解かずに、テキストだけを読みました。

「この言葉とこの言葉は近くにあったな〜」というのを視覚的に覚えるよう意識しながら、頭にたたきこむイメージです。

特に、施工や計画にはかなり効果的だったと思います。

学科試験:合格

前日テキストを読んだおかげで、全てが頭に入っている気がして謎の自信がわいていました。

試験後に自己採点もして学科の合格を確信。「このまま一発合格するぞ〜」と、このときはやる気モリモリでした。

2ヶ月間、ひたすら製図課題を解く

学科試験から製図試験までの約2ヶ月間、ひたすら資格学校からの課題を解いていました。

二級建築士の製図は、「スピード」「型を覚える」の2つがすごく大事になってきます。

この2つを意識しなくても勝手に身につくようなプログラムになっているところが、資格学校の良いところです。

私は次のような流れで、コツを掴んでいきました。

  • 時間をかけて型を覚える
  • ひたすら解いてスピードを上げる
  • 数年に1度出るような内容もチェック

詳しく見ていきましょう。

時間をかけて型を覚える

資格学校では、3・4日に1つのペースで課題が出てきます。

これをしっかり解いているとだんだん型が身についてきます。

例えば玄関のスロープも「今回はこの勾配で指定されているから、つまり○m分のスペースが必要になる。だから駐車場はここに持ってきて…」といったように、法に関する部分もくり返しやることで身体が覚えていきます。

これを繰り返して、型を覚えることで作業時間がめちゃくちゃ削れるようになりました。

ひたすら解いてスピードを上げる

製図は時間との戦いです。

いくらうまくプランができようが、試験時間内に全てを書ききらないと合格にはなりません。

スピードを上げるためにいくつか小さなコツはありますが、一番効果があるのはひたすら解くことです。

プランに時間を取られることを懸念して、とりあえずひたすら解いていました。

数年に1度出るような内容もチェック

「毎年、どこかにトリッキーな部分がある」

資格学校の先生からもよく聞いていたので、クセの強い問題にも対応できるよう、あまり馴染みのない部分詳細図も何度か書く練習をしました。

製図試験:不合格

「やれることは全てやった!」と意気込んで試験会場に向かいました。

試験開始の合図とともに問題を解きはじめ

「今回は難しいな、1階に全ての部屋を入れようとするとギチギチになるんだけど…」

と思いながら、作図にとりかかり約2時間が経過したあたりで、図面の違和感に気づきます。

2階につくるべき部屋を1階につくっていた

ショックで耳から血が出るかと思いました。

修正する時間もなく、一発アウトのミスにより1年目の製図は不合格でした。

来年も資格学校に通うか悩む

「必ず来年合格したい、でもできるだけ安くすませたい」

と思っていたので来年も資格学校に通うかかなり悩みました。

一発アウトだったものの、2ヶ月という短期間でここまで伸ばせたのは確実に資格学校のおかげです。

そこで当時私の中には3つ選択肢がありました。

  • 資格学校に通う
  • 通信講座を使う
  • 独学

ただよく考えると、製図の基礎はすでに習得しています。それに、これだけ頑張って勉強しても落ちる時は落ちます。

「それなら資格学校に通う必要なくないか?」と思い、「独学も少し怖いな」ということで通信講座を使って勉強することにしました。

通信講座で再び製図の勉強スタート

落ちてすぐ12月に申し込みをしました。

理由は、資格学校に比べると課題の量が少なかったので、少しでも多くの課題を添削してもらうためには早く入った方が良いだろうと思ったからです。こうして再び製図の勉強がスタートしました。

そこで知った通信講座の特徴が、次のとおりです。

  • 添削の量がすごい
  • 全てが家で完結するので楽
  • モチベーションは自分で保つ必要がある

1つずつ解説していきます。

添削の量がすごい

通信講座は資格学校に比べて、直接わからないところを教えてもらう機会が少ないのがデメリットです。

それをカバーするために、とんでもない量の添削が入った図面が返ってきます。「何がどういう風にダメか」「じゃあどうすれば良いか」をすごく丁寧に教えてくれます。

逆に、すごく褒めてくれるときもあります。製図試験は「何が良くて何が悪いか」が自分だけでは判断しづらいものです。

悪いところを指摘するだけでなく、良い点を褒めることで「そこも気をつけなきゃいけないポイントだよ」と教えてくれるのが、すごくありがたかったです。

全てが家で完結するので楽

週に2回資格学校に通っていた頃と比べると、圧倒的に楽でした。

資格学校に通うために別の日残業して、家に帰って課題もやって…。という生活と比べると天と地の差です。

安くすませる目的で通信講座を選んだので、思いがけないメリットでした。

モチベーションは自分で保つ必要がある

これがかなり大変でした。

軌道に乗り始めればそうでもないのですが、手探り状態で勉強をすすめる期間は、モチベーションを保つのがかなりきついかったです。

私は「資格学校に通った人たちより安い金額で絶対合格してやる」とモチベーションを保っていました。

製図試験:合格

私の受けた試験がこちらです。

「奥に長い長方形の敷地」と「敷地内のレベル差(敷地全体を盛土・切土で平坦にしてはいけない)」で苦労しましたが、無事この年に合格することができました。

まとめ:自分に合った勉強方法が一番

学科にしても製図にしても、自分に合った勉強方法が一番です。

必ず1年で取りたい人は、少しお金をかけてでも資格学校がおすすめですし、お金をかけずに自分の時間を大事にしながら勉強したい人は通信講座でも十分です。

とりあえず学科は独学で受けてみて、合格したらそのときにどうするか考えても良いと思います。

今回は以上です。

この記事があなたのお悩みを解決できていたら幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。

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