今回は、
建築業界に疲れたけど、休み方がわからない
って人に、ちょっとだけ休み方を提案させてください。
タイトルの通り、建築を『仕事』から少し距離を置いて『休息かつ趣味』として触れると心も体も回復する、という話です。
結論を先にネタバレすると、
「リゾートバイト最強」という話なのですが、順を追って説明していきます。
建築と「友達」くらいの距離に戻ってみる

ガチ勢モードだと「建築=仕事」になっちゃってシンプルに苦しいんですよね。
それを抱え込みすぎると、好きだったものが嫌いになる。
そうすると、なんだか軸を失った気がして、余計に辛くなる。
「私って本当に建築業界に入りたかったのかな…」って、ネガティブになっていきがちです。
そんなときは、恋愛でいう「友達に戻る」くらいの距離感に一度戻ってみるのも、アリだと思っています。
想像してみてください
- このまま建築業界にいる → 疲弊して、建築がだんだん嫌いになる
- 建築業界と少し距離を置く → 新たな気持ちで、建築と向き合える
休みことは逃げじゃなくて、次に進む準備だと考えた方が、人生これから楽です。
しかし、何も考えずに休息期間をつくっても、ただのブランクになる。
そこでおすすめなのが、リゾートバイトです。
結論:リゾートバイトがおすすめです。

「リゾートバイト」を簡単に説明すると、日本各地の観光地にあるホテル・旅館などで、一定期間、住み込みで働く派遣スタイルの働き方のことです。
そんなの、ただのバイトじゃん…
となってしまうところも、建築好きなら「著名建築家が設計したホテルで働く」という『大きな価値』が生まれます。
求人の例としては、
- 海外雑誌にも載る、著名建築家が設計したホテル
- インハウスデザイナーによって、コンセプトをガチガチに固めたホテル
- 四季折々の自然があふれる、老舗の旅館
他にも色々ありますが、普通に働いていたら宿泊するのもハードルが高いようなホテルばかりです。
建築業務ではけど、仕事をしながら建築に触れられる。なんならエピソードまで聞ける貴重な体験です。
ここでは名前は伏せますが、私も著名建築家が設計したホテルで数ヶ月勤務していました。
なお、休日は周辺の有名建築や観光地をまわったりと、リフレッシュかつ、建築を学ぶという「大義名分」にもなります。
建築業界を休んでもキャリアにつながる理由
キャリアに直結することはありませんが、建築業界に戻ろうと思った時、むしろこの経験はプラスに働きました。
実際、転職活動中も
- 有名建築家のホテルで働いた経験
- そこから学んだこと
- その経験をどう活かすことができるか
は他でもない、自分の視点から話すことができます。
自分が興味を持ったものを、自分から学びにいける「姿勢」と「思い切り」がある、という印象を抱いてもらえるのも良い点ですね。
とはいえ、誰が聞いてもプラスにはたらく経験だ、とは言い辛いのでここに関しては、伝え方次第です。
リゾートバイトはコスパも良い
コスパだけでいうと最強です。
寮費、水・高熱費も基本無料。
食費も場所によっては全て無料。

私が行ったところは、昼食は出ましたが、夕食は自費でした。
また、社会保険料にも加入することができます。
その上、「お金をもらって、憧れの建築に触れる」ことができる。
本気で建築に向き合うのがしんどい時期の、「趣味」として関わる方法として、最適解だと思っています。
まずは小さく動いてみる

例えば、私が利用した「リゾートバイトダイブ」という派遣会社ですが、求人や条件などチラッとみてみるとイメージしやすいと思うので、ぜひ。
気になった求人先で過去働いた人の口コミを確認できるので、よりイメージしやすいかなと思います。
ちなみに、寮や設備などの条件も大事ですが、「延長率」もかなり職場環境の良し悪しに関わってくるので、確認必須です。
リゾートバイトでなくても良い
ここまで長々と「リゾートバイトは最強」と話してきましたが、別にリゾートバイトでなくても、全然いいと思います。
- 海外旅行
- 地方に短期滞在
- ワーケーション
など、「休息期間 × 建築にも触れる」をできるものは、たくさんあります。
私が「リゾートバイト最強」と主張する理由は、ほとんどお金が理由ですね。
私自身、当時貯金があまりなかったこともあり「お金を稼ぎながら、ずっと泊まってみたかったホテルの中に毎日いられるなんて…」と思っていたので。
貯金がそんなにない人・お金を減らすことなく非日常を味わいたい人、には自信をもっておすすめできます。
疲れた時は、無理に進まなくていい

実体験から言えるのですが、
無理すると、せっかくの「好き」が「苦しみ」に変わってしまいますよ。
たまに担当できるような、「難しい仕事」も自己成長ではなく、ただの「逃げたい仕事」になってしまいます。
- 無理をして続ける →「難しい仕事」が「逃げたい仕事」に
- 休みつつ続ける →「難しい仕事」が「自己成長」に
上記のような感じです。
離れて気づく魅力や、自分の向き不向きもあったりしますからね。
最小限のリスクで「休息」をとってみてください
迷うくらいなら、最小限のリスクで“建築を趣味にする時間”を作ってみてください。
ブランクが不安な方も、伝え方次第で、意外と武器になりますよ。
それでも不安な方は、資格を取ってみてください。
二級建築士あたりを持っていればすぐに辞めても大丈夫だと思います。私は辞めた当時、二級建築士しか持っていませんでした。
きっかけなんて、想像もしなかったところに転がっているものです。

LIFE SHIFT(ライフ・シフト)/ 100年時代の行動戦略
リンダ グラットン (著), アンドリュー スコット (著), 池村 千秋 (翻訳)

