現役で設計をしています。小山田です。
失敗したくないけど、どこにでもあるようなキッチンにもしたくない…。わたしに合うキッチンってどんな形なんだろう?
このように悩んでいる方も多いと思います。
大事なのは、先に「キッチンをどんな場所にしたいか」を決めることです。
「なんかおしゃれだから」という理由で先にデザインを決めてしまうのはあまりおすすめしません。
今回は「あなたの家のお気に入り」になるキッチンの選び方を解説していきます。
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①キッチンをどんな場所にしたいか考える
まずは、キッチンをどんな場所にしたいかを考えます。
例えば以下のようなイメージです。
- 朝、光が差しこむ開放的なばしょ
- 子供と料理を楽しめるばしょ
- 子供が大きくなったとき一緒にお酒がのめるばしょ
実現しようとすると、次のようになります。
- 朝、光が差しこむ開放的な場所
⇨吹抜けに大きな窓のついているLDKに置かれた、開放的なキッチン - 子供と料理を楽しめる場所
⇨キッチンの通路を広くしたアインランド型のキッチン - 子供が大きくなったとき一緒にお酒がのめる場所
⇨キッチンの正面にカウンターがある対面型のキッチン
「なんか他の家と違うな」というキッチンは、このような理由が先にあって、結果として「他の家とは違うデザイン」になっています。
「あなたの家のキッチン」を考えるはじめのステップとして、まずはキッチンをどんな場所にしたいかを考えることをおすすめします。
②収納を考える
キッチンの収納と聞いてパッと思い浮かぶのが「カップボード」かと思いますが、ここではカップボード以外の収納方法を2つ紹介させてください。
- 収納量を多くしたい方
- 生活感をなくしたい方
以上に当てはまる方は、次のようなものもおすすめです。
パントリーをつくる
株式会社 小松隼人建築設計事務所 – キッチンの写真はこちら – Houzz
パントリーを別につくることで、キッチンに置くものが少なくなり、一気に生活感がなくなります。
キッチンまわりは冷蔵庫の色だけでも印象がすごく変わるので、冷蔵庫もパントリーに入れてしまうのもおすすめです。
収納を扉でかくす
収納生活 NANKAI – キッチンの写真はこちら – Houzz
多少ゴチャっとしてても扉で隠してしまえるのがメリットです。お客さんがいないときは開けっぱにして使うこともできます。
開閉する手間が気にならない人には、おすすめしたい収納です。
家電について考える
他にも「どのような家電を置くか」によっても、必要なスペースが変わります。
家電のデザインや、サイズによっても置くばしょが変わってきます。また、コンセントの位置によっても変わります。
このときにあわせて考えておけると、「もう少し収納大きくしとけばよかった…」を避けられます。
【まだ要望を伝えていない方へ】実はここまで考えればOKです
住宅会社へ行くまえに希望するキッチンを考えておこう!
と思っている人は、ここまで決めておけばOKです。
これ以降は、無理にきめる必要はありません。
- キッチンをどんな風に使いたいのか
- 収納はどのくらい必要か
設計士はこれらが分かれば、あなたの暮らしを想像しながらプランを考えます。
逆に「絶対このキッチンにしたい」という要望だと、そのキッチンを置くために、ほかの要望が叶わなくなることもあります。
とはいえ、キッチンの知識は持っていて損はありません。まだ要望を伝えていない方も、よければ最後まで読んでいただけると嬉しいです。
③以上をふまえた上で形状を考える
ここでようやく、形状を考えていきます。
キッチンのタイプは主に次の6つです。
- アイランド型
- ペニンシュラ型
- セパレート型
- I型
- L型
- U型
形状とメリット・デメリットを理解して、直感的に「これはないな」「これはアリだな」と選択肢をしぼっていくことをおすすめします。
アイランド型
Studio CY(株)スタジオ サイ – キッチンの写真はこちら – Houzz
メリット
- 開放感があっておしゃれ
- 家族とコミュニケーションがとりやすい
デメリット
- ある程度の広さがないと使い勝手がわるくなる
- ニオイや脂はねが広がりやすい
キッチンの開放感を重視している方・ホームパーティーが多い方にはアイランド型がおすすめ!
ペニンシュラ型
一級建築士事務所エヌアールエム – ダイニングの写真はこちら – Houzz
メリット
- 省スペースで設置が可能
- ほどよくコミュニケーションがとれる
デメリット
- アイランド型よりは開放感がない
- ニオイや脂はねが広がりやすい
全てにおいてちょうど良い、間の取れたキッチンにしたい方はペニンシュラ型がおすすめです!!
セパレート型
ima建築設計室 – キッチンの写真はこちら – Houzz
メリット
- シンク・コンロ・作業台が向いあっているので移動がラク
- 複数人で作業しやすい
デメリット
- 広いスペースがないと設置できない
- キッチンの場所によっては孤立している感じがでる
作業動線と料理のしやすさ、どちらも重視したい人はセパレート型がおすすめ!(最近セパレート型も多く選ばれる印象です)
I型
重量木骨の家(耐震構法SE構法) – キッチンの写真はこちら – Houzz
メリット
- コストが抑えられる
- 省スペースでスッキリ設置できる
デメリット
- コミュニケーションがとりにくい
- 動線が長くなる
スペースも費用も最小限に抑えたい人はI型がおすすめです
L型
Cadbury Kitchens Ltd – キッチンの写真はこちら – Houzz
メリット
- シンク・コンロ・作業台が近くて移動がラク
- 家族とコミュニケーションがとりやすい
デメリット
- コーナー部分がデッドスペースになりがち
- 広いスペースがないと設置できない
作業効率も収納力も重視したい人にはL型がおすすめ!です
U型
幸創建設株式会社 – キッチンの写真はこちら – Houzz
メリット
- シンク・コンロ・作業台が近くて移動がラク
- たくさん収納できる
デメリット
- コストが大幅にあがる
- 広いスペースがないと設置できない
スペースがあってお店のカウンターのような雰囲気にしたい方はU型がおすすめです
④必要な設備を考える
最後に、キッチンにどのような設備が必要か考えます。
ここがはっきりすれば、必要のないオプションははっきり「いりません!」と断れるので、無駄な出費を防ぐことができますよ。
ここで考えるのは、次のような内容です。
- IH or ガスコンロ
- 食洗機
- 水栓
- シンク
- カウンターの素材
- キッチンの色
「各メーカーのキッチンイメージを見てみたいな」
という方は「【登録不要】無料で使えるデザインシミュレーションを紹介!~水まわり編~」でシミュレーションができるサイトを紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
おまけ:ショールームに行く
ショールームでは実際に使った感じや、掃除方法などを体験しながら確かめることができます。
具体的には、次のようなものが確認できます。
- 掃除方法
- レンジフードの高さ
- キッチンの高さ
- シンクの広さ・深さ
- 作業動線
- 収納量
個人的におすすめのメーカーは、ホーローが売りの「タカラスタンダード」です。
ホーローはガラスと金属を組み合わせた素材で、汚れに強くてお手入れが簡単。
また、キズがつきにくく長持ちするから、家族で安心して使えます。
さらにマグネットが使える便利さもあります。
タカラスタンダードのショールームでは、ホーローの性能を実演でみることができます。
ぜひ、一度足をはこんでみることをおすすめします!
Q:住宅会社を通さずにショールームに行ってもいいの?
全然大丈夫です。
むしろ気になったところは、片っ端から行ってみてください。(住宅会社選び中でもOKです)
また、ショールームに行く際はできれば予約していくのがおすすめです。
予約をすると、担当のスタッフさんが案内してくれるので、細かい特徴やお手入れ方法など聞くことができます。
まとめ:ショールームで体験してみてください
迷っている方がいれば、一度ショールームに足を運んでみて実際に体験してみるのが一番です。
「絶対にこの形にする!」と決めていたお施主さんでも、ショールームに行って「やっぱなんか違った」と意見が180° 変わる、なんてことがざらにあります。
実物の前に立つことでしか体験できない「なんかフィットするな」「なんか違うな」といった決め方ができるのもショールームならではです。
この記事があなたの家づくりのお悩みを、解決できていたら幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
\驚きの使いやすさをショールームで体験しよう!/